セグロセキレイとハクセキレイ(幼鳥)2023/09/23 21:40

以前アカガシラサギを見た沼の近くの道の駅に買い物に行ったついでに、沼の畔に行って見た。スズメ以外に鳥の気配がしない中、久しぶりにセグロセキレイの声が聴こえてきた。水がほとんど抜かれた池を見ると、2羽のセグロセキレイが落ち葉をひっくり返しながら採を探しているようだった。
そのうち、ハクセキレイの親子もやってきた。Powershot ZOOMを持っていたので撮ってみた。相変わらず距離があるとピントが合いづらく、マニュアル補正がほしい。

セグロセキレイを見たのは久しぶりで、少なくなったように感じていた。地域によって一概にはいえないだろうが、ネット情報でも減少しているといわれているようだ。
学術的調査でも、例えば入間市では、1984年~2004年の間に、ハクセキレイは驚異的に増加しているのに対し、セグロセキレイとキセキレイは急激に減少しているということだ(中村一恵、Bull. Kanagawa prefect. Mus. (Nat. Sci.), no.42, pp.71-90, 2013)。
また、宇都宮市における調査では、2004年におけるセグロセキレイの生息分布とその環境は、1984年と比較して有意な変化はみられなかったの対し、ハクセキレイでは著しく変化し、2004年には1984年にほとんど記録されなかった農耕地や大河川に分布を拡大しており、セグロセキレイとハクセキレイの間に生息環境に有意な違いはなくなったとのことだ(平野敏明 Bird Research Vol. 1, pp. A25-A32, 2005)。
ハクセキレイの繁殖分布の拡大については、伊那谷における調査では、ハクセキレイはセグロセキレイよりもよりも営巣場所への順応度が高く、セグロセキレイの生息域に侵入できたと結論されている(桐生尊義 伊那谷自然史論集6:121-129 (2005))。
生息域への「侵入」が「侵食」を意味するとは限らないにしても、セグロセキレイやキセキレイの減少にはハクセキレイが関わっているようだ。

因みに、1984年以前の自分の鳥見記録を見ると、広瀬川、汐川干潟、猪名川、相模湖などで、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイの3種を同じ又は近くの場所で見ており、ハクセキレイとセグロセキレイを同時に見たことも少なくなかった。

やっと秋 水元公園-カワセミ・ヒタキ2023/09/24 22:21

ようやく真夏日から解放されて過ごしやすい日になったので、久しぶりに水元公園に行ってきた。朝着いたときはそれほどでもなかったが、オリエンテーリングや犬猫譲渡会などの催しがあったり、好天気で行楽を楽しむ家族で賑わってきて、昼前には臨時駐車場も満車に近くなっていた。
バードサンクチュアリ沿いの林には、多くのバーダーが所々に集まっていて、話によるとヤマガラの変異個体が出たということだった。
サンクチュアリの端の観察窓に行くと、木の枝にカワセミが留まっていて、ちょっと遠かったけれど長い時間見ることができた。

林に戻ったら、エゾビタキサメビタキとキビタキ(メス)が姿を見せてくれた。どちらも林の奥にいてまともな写真は撮れなかったが、夏の間は干潟の鳥ばかりだったので、久しぶりにヒタキ類を見られて満足できた。

来週半ばにはまた真夏日になるらしい。短時間なら夏の干潟も悪くはなかったけれど、早く秋らしくなって、のんびり鳥を見たい。

難を逃れたキビタキ2023/09/25 20:05

公園の林で鳥を探していたときに、小鳥が飛んできて木に留まったと思ったが、どうも様子がおかしい。キビタキのメスが枝からぶら下がっているようだ。双眼鏡で見てみたら、ぶら下がっているのではなく初列風切が小枝に引っかかって動けなくなっている。しばらくもがいていたが、そのうち頭が下、尾が上になり動かなくなった。10数分ほど見ていただろうか。可哀そうだがどうにもならない。立ち去ろうと歩き始めてから振り向くと、そこには鳥の姿はなく、辺りを見回すと枝に留まっているキビタキがいた。どうやら無事逃れたようだ。渡りはもちろんのこと、生きていくだけでも大変だ。とりあえずほっとして岐路についた。
メスと書いたけれど、雨覆に白い模様があり、オスの幼鳥だろうか?

過去の鳥見記録-初めてのデジカメでの鳥撮2023/09/28 22:54

20年前の2003年、レンズ交換式デジタル一眼レフが欲しくて、初代EOS Kiss Digitalを買った。レンズは、カメラとキットのEF-S18-55mm F3.5-5.6 USMと、EF70-200mm F4L USMで、広角から中望遠までカバーできた。
その頃、ソリハシセイタカシギとヒメクビワカモメを見に谷津干潟に計3回行った以外、10年以上バードウォッチングから遠ざかっていたが、仕舞ったままになっていたnew FD 400mm F4.5を使ってみようと思い、FD→EOSマウントアダプターを買い、谷津干潟に行ってみた。写真はそのとき撮ったダイシャクシギと、セイタカシギだ。

初代EOS Kiss Digitalは630万画素で、アップしたものはブログ用にサイズを落としているが、未加工の写真はトリミングをしなければそこそこ見られる。でも遠くの鳥や小鳥には能力不足だっただろうと思う。

次に鳥見に行ったのは、それから19年後の2022年だった。
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