ホトトギス?2023/10/20 21:16

先日のツツドリに比べて横斑の間隔の広いトケンが、林縁の地上に降りていた。翼角から下面の横斑は、下の写真(上の写真と同じ個体)と併せると9本程度と推定され、ホトトギスである可能性が高いように思われる。

上の個体は、胸から喉近くまで黒い横斑がある。鳥ペディアにはホトトギスはオスとメスがほぼ同じと書かれているが、コトバンクで引用されている標本画では喉から胸がオスでは灰青色、メスでは白に横斑と書き分けられている。
「野鳥識別ハンドブック(改訂版)」(高野伸二著、日本野鳥の会)には、ホトトギスについて「色や斑はツツドリに似ている。赤色型もツツドリに似ているが、体の上面やのどの黒色横帯は不明瞭である。」と書かれており、ツツドリについては「雌の赤色型もカッコウに似ている」と書かれている。そして、カッコウについては「雌には赤色型があり、・・・下面は淡褐色でのどから腹まで黒帯がある。幼鳥は・・・特に翼には赤褐色の斑があり、のどから胸をへて腹部にまで黒い横帯がある。」と書かれている。これらの記載からは、幼鳥を除けば、のどから胸にかけて黒帯があるのはメスの赤色型であるように思われる。

一方、「決定版 生物大図鑑 鳥類」(世界文化社)には、カッコウについて「幼鳥は喉と胸にも灰黒色の横斑がある。」と書かれているが、ツツドリやホトトギスについてはのどの横斑に関して言及されていない。しかし、掲載されているツツドリ幼鳥の写真にはのどから胸にも横斑がある。

結局、のどから胸にかけての横斑は何を意味するのか明確にはわからない。
それはともかく、上の写真の個体は、赤色型ではないが、胸からのど近くまで横斑がある。
この個体はのどから胸にかけて横斑はないが、その部分が黒色型とでもいいたくなるほど黒い。ますますわからなくなる。

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