低山の鳥-ハギマシコ ― 2025/01/24 23:17
山頂までケーブルカーで登れる低山でハギマシコを撮ってきた鳥友さんから、行くことをすすめられた。何となく地味なイメージがあり、以前に離島で見た記憶もあったので、さして気が乗らなかったが、彼のインスタグラムの投稿を見て、息を呑んだ。何て美しいんだろう。和名が萩に由来するだけあって、和風の美しさだと思った。
どこで見たかフィールドノートを調べたら記録がなく勘違いだったことがわかり、余計に見たくなり、行くことにした。
ケーブルカーの始発には数分間に合わず、2本目に乗って山頂に着くと、何人かカメラマンがいたので、ハギマシコは出ましたかと尋ねると、さっきまですぐそこに群れでいて撮り放題だったけれどどこかに飛んで行ってしまったとのことだった。
気を取り直して山頂駅前の広場の周辺を見て回ったら、目の前にカヤクグリが出てきたり、ヤブの中からクロジのオスが姿を見せてくれた。それらを撮ったりしているうちに昼も過ぎたので食堂で昼食を取っていたら、窓ガラス越しに広場の反対側の木に鳥が止まっているのが見えた。ひょっとしてと思い、勘定を家人に任せてその木の方に向かい、ファインダーを除くとまさしくハギマシコだった。3時間以上待った甲斐があった。逆光の空抜けだけど、そのとき撮ったのが下の写真だ。
そのうち、広場から山頂に向かう登山道に数羽のハギマシコが下りてきて、30分以上見ることができた。カヤクグリと同様に、あまり人を恐れないのか10人ほどのカメラマンがいても近寄ってきて、逆にこちらが後に下がらなけらばならないほどだった。午前中知り合った神奈川から来たという方と、待っててよかったですねと顔を見合わせた。
そのうち、登山者が向こう側から、ハギマシコの脇を通って歩いてきた。登山道だから当たり前のことで、そのこと自体何も問題はないが、驚いたのは、3人連れの女性カメラマンの一人が周りに聞こえる声で「バカヤロー」と言ったことだ。さらに、連れの女性が「今の酷くない」と言った。登山者はイヤホンをしていたので聞こえなかったようだが、どう考えても登山道を通せんぼしようとしているカメラマンの方が悪い。
自分でも集中するあまり通行人(や鳥)に迷惑をかけることもなくはないが、お互い気持ちよく散歩や探鳥ができるよう気を付けたいものだ。
下はメス。
いろいろあったが、ハギマシコは初見で、ライフリストは285種になった。
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