EOS R5 mark II ニューラルネットワークノイズリダクション(ルリビタキ)2024/12/30 22:12


これまで、撮影時に記録する画像形式はC-RAWとJPEGの同時記録に設定し、PC上でJPEG画像を見て残すコマを選択した後、対応するRAWデータをDigital Photo Professional 4(DPP4)で現像してJPEGに変換する、という手順を採っている。DPP4を使用するときは、カメラの設定にしたがってノイズ低減を行っているが、オプションのNeural network Image Processing Toolを組み込むと、ニューラルネットワーク ノイズリダクションによるノイズ低減(ディープラーニング技術によるノイズ低減)を行うことができる。しかし、このToolを使用するにはGPUが「DirectX 12に対応したビデオカード(VRAM 4GB以上)」という制限があり、使用中のPCではインストールできない。
一方、R5 mark II(R5m2)は、カメラ内でRAW現像するときに「高感度撮影時のノイズ低減」と「ニューラルネットワークノイズ低減」を選択することができるので、Neural network Image Processing Tool がなくても同様のノイズ低減処理を行うことができる。
そこで、ISO3200で撮影した画像のノイズ低減の効果を比べてみることにした。比較は以下の4種類で行った。結果は以下のとおりだ。冒頭の写真はNNNRだ。 ① JPEG撮って出し(JPEG) ② RAWをDPP4でカメラ設定にしたがって現像してJPEG保存(DPP4) ③ カメラ内で高感度撮影時のノイズ低減を選択してRAWを現像してJPEG保存(NR) ④ カメラ内でニューラルネットワークノイズ低減を選択してRAWを現像してJPEG保存(NNNR)
   

結果は、NNNR>JPEG ≈NR>DPP4だった。ISO3200では粒状感やざらつきのような顕著なノイズは少ないが、解像性に違いがでたようだ。意外なことに、NRとDPPP4は同じ結果になると思っていたが、DPP4よりもカメラ内現像の方がよいようだ。それよりも、DPP4で現像したRAWよりも、JPEG撮って出しの方が解像性がよいことに驚いた。DPP4では、肩羽の部分がつぶれてしまっている。この画像がたままたなのか、それともそういう傾向があるのか、もう少し数を増やして検討してみる必要がありそうだ。

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