浮島湿原 ー コジュリン2023/05/24 21:18

コジュリンが見たくて霞ヶ浦浮島湿原に行った。コジュリンの生息地は局地的で、生息地以外で遭遇する機会はあまり期待できない。かといって、鳥見を始めたのは車を手放した後で、その頃は生息地に行くことは叶わなかった。
今は車がある。家から1時間ちょっとで妙岐ノ鼻の野鳥観察ステージ近くの駐車場に着く。以前は、ここに観察窓があったらしい。
車から出ると、眼前のヨシ原のあちらこちらからオオヨシキリやセッカの声が聞こえる。ちょっと探しただけではオオヨシキリの姿しか見えない。700mほど離れた観察小屋までヨシ原の中の路を歩く。

オオヨシキリや囀りながら飛び回っているセッカを目で追いながら歩いていると、頭の黒い鳥がいる。もしやコジュリン、と思って双眼鏡で見るとホオジロ。残念だけど、ホオジロだって会えたのは久しぶりだ。

観察小屋からは遠くを見渡すことができ、冬にチュウヒやハイイロチュウヒを狙うには便利だろう。

目指すコジュリンにはなかなか出会えない。 観察ステージの方に戻ると、オオヨシキリとは違う声がする。目をこらしてヨシ原を見ていると、かすかに鳥が見え隠れするが、葉に隠れてよく見えない。杭のようなものが何本か立っていて、そこに来てくれと念じていたら、願いが通じたのか一羽が留まった。

頭が黒い。しかし、悲しいかな、遠すぎる。双眼鏡では識別できない。500mmで撮った画像を拡大すると、喉から胸にかけては黒くなく、顎線もない(右の写真)。コジュリンに間違いないだろうと思う。左側の写真はトリミング前のもので、フィルム換算800mmで撮ったものがこの小ささ。肉眼では遥か彼方だ。
もっと簡単に見つかるかと思っていた。40年も前の本だが、「日本の探鳥地777関東・中部編」には、浮島湿原について「コジュリンは草原のあちこちに見られ、その数は10羽を超え、密度の高さは日本一だ」と書かれている。しかし、この広いところに10羽? 「あちこち」といったって、なかなか草の上の方には出て来てくれないから、そう簡単には見つからないはずだ。

そういえば、野鳥の中ではコジュリンが好きだという昔の仕事仲間がいた。自分の名前(純子)と似ているからだという。微妙だが、3音は一致している。そんな他愛もないことを思い出した。

鳥の名前といえば、ワンピースにはタシギ、ノジコ、クイナというような名前の女性が登場している。ロビンちゃんだって鳥の名だ。
話を戻そう。

そうこうしているうち、ヨシの茎に留まっている鳥が見つかった。他の写真も併せると、過眼線の様子と尾の形からヨシキリではないようだ。また、過眼線が薄く、尾の白線(横縞)が見えないから、セッカでもないようだ。そうするとオオセッカか? それにしては足が黒いように見える。あるいは他のセンニュウか? 同定するには不鮮明過ぎ、残念ながらライフリストに加えるには至らない。

ということで、初見が増えたのは1種となったが、ジュンコ、じゃなかった、コジュリンに会えただけでよしとしよう。

ヨシ原の反対側の田んぼの上空では、ヒバリがさえずり飛翔していて、ヒバリを見たのも久しぶりだ。
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