フィルム時代の鳥見記録(北海道 落石岬・春国岱・白鳥台) シマセンニュウ2023/09/14 18:42

1985年夏、仕事で札幌に行く用事があり、その前後の週末にウトナイ湖、落石岬、春国岱、白鳥台、霧多布岬などに行った。 札幌から根室に着くと、8月上旬というのに日中17℃程の気温で、さほど離れていない釧路あたりとは全く気候が違う。最初に行った落石岬は、濃い海霧のせいか市中よりもさらに寒かった。経験したことのないような霧の中、木道を歩いている間誰にも会わず、幻想的というか、どこかに迷い込んだような感覚だった。草の露で靴の中までびしょ濡れになったのには閉口した。

その日の落石岬での記録を見ると、アカゲラ、マキノセンニュウ、ノビタキ、シアマオジ、ショウドウツバメ、ベニマシコ、ウソ等20種見ているが、霧で霞んでいたせいか、写真はシマセンニュウしか撮れていない。写真では判別は難しいが、記録にはシマセンニュウと書かれているので、鳴き声で確認したのかもしれない。尾が痛んでいるのか生え変わりの途中なのか不揃いの尾の先に、シマセンニュウに特有の白斑がかすかに見える。

落石岬の後、春国岱に行った。そこでの最大の敵が蚊ということはそれまで知らなかった。立ち止まって双眼鏡を覗いていると、ものすごい数の蚊が集まってくる。あわてて逃げると、自分のシルエットの蚊の塊が一瞬残り、すぐにこちらに寄ってくる。普通、蚊柱はユスリカが多いようだが、蚊も文字通り蚊柱を作ることがあるようだ。とても鳥など見ていられる状況ではなく、すぐに退散し、白鳥台に向かった。春国岱にも人一人いなかった。

写真は白鳥台で見たタンチョウで、水辺に居たので、風連湖畔だったのだろうか。タンチョウがいた所はかなり離れていたと記憶している。
ドライブイン(今ではその辺りに「道の駅スワン44ねむろ」があるらしい)で根室行のバスを待っていると、私の格好を見た相客が、バスは当分来ないからと、車に乗せて下さった。ありがたいことで、当時はそういうことが珍しくなかった。

北海道への行きは苫小牧航路のフェリーに乗り、船上から鳥を探した。記録にはオオミズナギドリ、アカエリヒレアシシギ、ウミネコしか残っていない。札幌に向かう途中、ウトナイ湖サンクチュアリに寄り、シマエナガ、ハシブトガラなど北海道ならではの鳥を見ることができた。

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