電子式フルタイムMFって?2023/05/02 19:41

キヤノンの(一部の)カメラには「電子式フルタイムMF(マニュアルフォーカス)」と「レンズの電子式手動フォーカス」というのがあり、これが紛らわしく、理解するのに時間がかかった。
わかったことを備忘として残しておこう。

・電子式フルタイムMFとは
「電子式フルタイムMF」は、対応しているレンズを使った場合、AFのモードに拘わらず(ワンショットAF、サーボAFの両方で)、フォーカスリングを回せばマニュアルでピント合わせができる、というものである。

・レンズの電子式手動フォーカスとは
「レンズの電子式手動フォーカス」は、あくまでもワンショットAFに特化したもので、AF動作がワンショットAFに設定されている場合に、シャッターを半押し(親指AFでも同様と思われる)した状態でフォーカスリングを回すと、マニュアルでピント合わせができる、というものである。

・電子式フルタイムMFとレンズの電子式手動フォーカスの使い方
レンズの電子式手動フォーカスのみに対応しているレンズを使う場合は迷う余地がないが、電子式フルタイムMFとレンズの電子式手動フォーカスの両方に対応している場合は、どのように設定すればよいのか。
レンズの電子式手動フォーカスでは、MFピーキングやフォーカスガイドを使うか、あるいはファインダー像を拡大することができる。しかし、これはサーボAFでは使えず、ワンショットAF後に限られる。尚、取説(詳細ガイド)によると、電子式フルタイムMFを無効にすると、「手動ピント調整は、レンズの電子式手動フォーカスで設定されている動作になります」と記載されており、電子式フルタイムMFはレンズの電子式手動フォーカスよりも優先されるように読めるが、実際に使ってみると、電子式フルタイムMFが有効であっても、レンズの電子式手動フォーカスは機能するようである。

・電子式フルタイムAFの問題点
ワンショットAF時は、シャッター半押しのままでもマニュアルになり、MFピーキングやフォーカスガイドが機能するが、サーボAF時はシャッター半押しのままだとマニュアルでピント調整してもAFが作動して戻されてしまうので、シャッターは半押ししないでピント調整することが必要である。とすると、いわゆる親指AFを利用して、シャッターボタンはシャッターを切る目的だけに使用するように設定するか、あるいは、ボタンのどれか(例えばAF-ONボタン)にAF-OFFを割り当てて、AF-OFFにしてフォーカスリングを回す必要があるように思われる。尚、AF-OFFにした場合は、もはや電子式フルタイムAFではなく、普通のマニュアル状態になる(と思われる)ので、MFピーキングやフォーカスガイドを使うことができ、レンズの電子式手動フォーカスの設定を「拡大」にしておくと、ファインダー像を拡大することができる。実際に試してみたところ、この使い方が一番よいように思われる。

CANON BIRD BRANCH PROJECTのウェブサイトに「野鳥撮影には、絶対的に便利な親指AFを使いましょう」とか、「シャッター半押しでのピント合わせは「AIサーボAF」に向かない」と書かれているのは、キヤノン製品が上記のような仕様になっているためなのか、あるいは、そのようなポリシーに従って上記仕様になっているのかわからないが、素直にサーボAF時にシャッター半押し状態でもフォーカスリングを回せばマニュアルになるような仕様の方が使いやすいと思うがどうだろうか。

・対応レンズは?
電子式フルタイムMFとレンズの電子式手動フォーカスに対応するレンズは、それぞれキヤノンウェブサイトの「電子式フルタイムマニュアルフォーカス(電子フルタイムMF)に対応しているレンズは?」(文書番号:102423)と、「レンズの電子式手動フォーカス対応レンズリスト」(文書番号:1494)に列挙されている。それによると、例えば EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、電子フルタイムMFに対応しているレンズではないようであるが、ウェブサイトの「トップ>個人のお客さま>カメラ>レンズ交換式カメラ/交換レンズ>EFレンズ一覧>EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概要」には、同レンズの搭載テクノロジーとして「フルタイムマニュアル」を挙げており、リンク先を見ると、「オートフォーカスの後、撮影者が最終的なピント調整ができるように、ワンショットAFの後、フォーカスリングを回転させるだけで即時にマニュアルフォーカスが可能な機能です。リングUSMを搭載したすべてのレンズで実現されています。」と書かれている。そうすると、EF100-400mmはフルタイムマニュアルには対応しているが、電子式フルタイムマニュアルには対応していないことになり、それらの違い(「電子」の有無)がよくわからない。

コゲラ三態2023/05/02 20:11


このところ、どこに行ってもコゲラをよく見かける。したがって、可愛いからという理由も勿論あるにしても、撮る写真はコゲラが多くなる。
右の個体は、赤い羽根がわずかに見える。

コゲラ、メジロのような小規模な樹林でも繁殖できる鳥は1970年代から段々分布が拡がってきており、ヤマガラ、キビタキのような樹林性がより強い鳥も近年急激に分布が拡大しているらしい。逆に、モズやヒバリは1970年代から1990年代にかけて急激に減り、セッカやホオジロは分布が徐々に減少しているらしい。(以上、植田睦之・佐藤 望、バードリサーチニュース2018年1月: 1)。
確かに、以前は見かけなかったようなところでヤマガラを見た。また、島木赤彦の「高槻の こずえにありて 頬白の さへづる春と なりにけるかも」という歌があるが、春になってもホオジロの囀りを聞いていない。
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