ニューラルネットワークイメージプロセシングツール(Neural network Image Processing Tool)-ヒヨドリ ― 2025/03/15 21:44
Canonのカメラには、専用の画像編集アプリDigital Photo Professional(DPP)が用意されている(現バージョンはVer.4のDPP4)。以前の記事で、DPP4に関し「オプションのNeural network Image Processing Toolを組み込むと、ニューラルネットワークノイズリダクションによるノイズ低減(ディープラーニング技術によるノイズ低減)を行うことができる。」と書いた。Canonのウェブサイトにも「Neural network Image Processing Toolは、Digital Photo Professional 専用の高画質処理ツールです。」と書かれている。しかし、Neural network Image Processing Tool(NNIPT)は、DPPから起動することができるが、独立したツールとしても使用することができるので、正確にはオプションでも専用というわけでもない。
NNIPTを使うと、ニューラルネットワークノイズリダクションによるノイズ低減(ディープラーニング技術によるノイズ低減)を行うことができる。ところが、このToolを使用するにはPCのGPUが「DirectX 12に対応したビデオカード(VRAM 4GB以上)」という制限があり、GPUがCPU内蔵という通常のビジネスユースのノートPCではインストールもできない。
一方、NNIPTを使わなくても、EOS R5 mark IIにはカメラ内のニューラルネットワークノイズ低減という同等の機能がある。しかし、多数の画像の中から残す画像を選択するのはPCで行うのが現実的で、ニューラルネットワークノイズ低減処理を行うには選択した画像をカメラに戻し、処理を行ってからまたPCで編集作業をする、という手順になり、大変面倒だ。
というわけで、画像編集に適したPCが必要になり、プログラマーの鳥友さんにアドバイスを頂き、ゲーミングPCを買うことになった。上の写真は、そうしてインストールしたNNIPTで、ISO2000で撮影した画像を処理したもので、下の写真は通常のノイズ低減(カメラ内の高感度撮影時のノイズ低減)(左)と、NNIPT処理(右)を比較したものだ。NNIPT処理では、通常のノイズ低減と比べて格段にノイズが低減されている。解像度が若干低下しているのは、許容範囲内といえるかどうか。
最近のコメント