EOS R5 mark IIのノイズ低減2025/01/05 21:02


先の記事で、EOS R5 mark II(R5m2)のニューラルネットワーク ノイズリダクションによるノイズ低減について書いたときに、RAWをDigital Photo Professional 4(DPP4)でカメラ設定にしたがって現像してJPEG保存すると、JPEG撮って出しよりも解像性が悪くなる例を挙げた。その原因は、どうやら「高感度撮影時のノイズ低減」の設定にありそうだ
   
「高感度撮影時のノイズ低減」は、高ISO感度撮影時に有効で、低ISO感度撮影時は、低輝度部(暗部)のノイズをさらに低減することができるというものだ。いつ頃か忘れたが、このノイズ低減のレベルを「強め」に設定していた。RAWを現像する際に、DPP4のノイズリダクションの初期値を「カメラの設定を反映する」に設定すると(デフォルトではそのようになっている)、カメラの設定(強め)にしたがってノイズ低減処理がなされる。当然ながら、ノイズ低減(DPP4では「ノイズ緩和」)を強くすると、解像度は低下する。いろいろな画像で確かめてみると、ノイズ低減レベルを「強め」から「標準」に変更しても、ノイズ低減のレベルは低ISOであっても結構高いことがわかった。ノイズ緩和を低くしてみると、目に見えて解像度がよくなる。その分、ノイズは増えるが、「標準」でもノイズを必要以上に緩和して解像度が犠牲になっているように感じられる。
   
上の写真はISO3200で撮ったウグイスで、一枚目は、カメラ内でニューラルネットワークノイズ低減を選択してRAWを現像したもの(NNNR)、二枚目はDPP4でノイズ低減を弱め(標準の半分程度)にして現像したもので、NNNRに遜色ない。拡大すると背景のノイズが多少あるが、大きな違いはないようだ。というわけで、DPP4でのRAW現像で解像度が低下するのは、ノイズ低減が原因だということがわかった。わかってしまえば当たり前といえば当たり前だ。    
残る疑問は、前の記事で、カメラ設定にしたがってDPP4でRAW現像したものよりもJPEG撮って出しの方が結果が良かった理由と、RAW現像をカメラ内でしたものと、カメラ設定にしたがってDPP4でしたものでどうして差が出たか、ということだ。
   
下は、ISO1000で撮ったメジロをDPP4でノイズ緩和を標準の半分程度に弱めて現像したものを8倍にトリミング(画素数は1/64に縮小)したもので、解像度もノイズも許容範囲といえるだろう。

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