ズームレンズの真正二線ボケ(?)2024/03/14 19:58

これまで、RF200-800mm F6.3-9 IS USMに関し、以前使用していた中国製保護フィルターに起因する二線ボケ様の画像の乱れや、それによってフォーカスが甘く見えることと、フィルターを純正フィルターに交換したことでそれらの不調が解消されたこと等について書いてきた。個人的には、不適正なコーティングによる干渉縞が原因ではないかと推察している。
因みに、上記の不調の典型的な現象は、下の写真のように、キャッチライトが三本筋になったり、右上から左下に流れる線状のボケが出て、被写体もボケやブレのように写ることだ。それが、純正フィルターに替えることによって解消し、被写体は問題なく写り、 RF200-800は優秀なレンズであることがわかった。この線状のボケは、被写体によらず方向が定まっていて、本来の二線ボケではない。


ところが今度は、真正のというか、本来の二線ボケが気になるようになった。冒頭のウソの写真は、純正フィルターに交換した後のもので、二線ボケが特に著しい例だ。
下のように、背景に直線状の枝や茎があると二線ボケが出やすく、青空がバックだと余計目立つ。


レンズ固有の問題なのかを調べるため、同じ被写体をEOS R8+RF200-800mmと、R7+RF100-500mm+RF1.4xで撮ったみた。下の写真の右がRF200-800、右がRF100-500で、どちらも似たような二線ボケが出ているが、RF100-500の方がやや穏やかだろうか。
Canonのウェブサイトによれば、望遠端でのMTF特性はRF100-500+RF1.4xよりもRF200-800の方が良好の様だが、球面収差はLレンズの方が少ないということか。


上の写真をメーカーに送って見て頂いたところ、同じカメラ・レンズで木の枝が入り組んでいる環境で撮影してみた結果、中には二線ボケが発生する傾向があったとのことだった。結局、比較的安価のレンズにこれ以上の性能を求めることは見当違いであって、そのために単焦点Lレンズがあるのだろう。
F値を上げるとか、背景を選ぶとか、二線ボケ対策がなくはないが、大口径でもないレンズや初心者の技術には、そんな余裕はない。
フィルターのおかげで、これまであまり気にならなかったことに目が行くようになってしまったのは、良かったのか悪かったのか?

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
鳥の英語は?

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://chatsubo.asablo.jp/blog/2024/03/14/9667575/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

にほんブログ村 鳥ブログ 野鳥へ
にほんブログ村

👆 👆 👆
ご協力お願いします